お疲れ様です。De:Lです。

秋の開幕を告げるスーパーG2、各路線から有力馬が集まる毎日王冠です。

出走メンバーは以下です。

前年のサリオス同様、3歳でこのG2に殴り込んできたシュネルマイスター

NHKマイルでの勝利を手土産に、200mの距離延長に挑みます。

2年前のクラシックを賑わせたヴェロックスや、

安田記念を勝ってダノンの呪いを払拭したダノンキングリー

東京巧者のダイワキャグニー、重賞初勝利期待のポタジェなど、

マイル系G1並の興味深いメンバーです!!!

さて、今回はそんなスーパーG2の毎日王冠で活躍したウオッカに纏わるお話です。

-ウマ娘化されていない名馬列伝-
本シリーズ記事は、ピックアップされたG1レースやハイレベルG2に過去の出走した馬たちのなかから、話題性に富んでいたり、多くのファンに知ってほしい名馬についてちょっとだけ踏み込んでお話しする記事です。なお、ここでお話しする名馬たちを選ぶ条件の一つに”ウマ娘化されていない”があります。ウマ娘で競馬を初めて知った人にもぜひ競馬について知識を増やしてほしい思いで書いています。

新時代の女傑 ウオッカ

Vodka

現在の競馬界はまさに牝馬の時代。

シンボリルドルフを超えたアーモンドアイを筆頭に、

各世代に牡馬とも渡り合い、凌駕する牝馬が多数います。

その牝馬の時代が始まったとも言えるのが、当のウオッカの時代。

このウマ娘でも大人気のウオッカですが、数々の異質な特徴を持ちます。

血統的にはタニノギムレット産駒。

タニノギムレットは、サンデーサイレンスとトニービンと共に、

日本競馬界を変えた輸入種牡馬であるブライアンズタイム産駒。

期待の大きかった種牡馬ではありましたが、

なんと初年度にタニノギムレット産駒最高傑作のウオッカを誕生させます。

元々は牝馬王道路線である、

阪神JFから始まり、牝馬三冠を取りに行くルートでいましたが、

ライバルだったダイワスカーレット(同じく牝馬)との兼ね合いで、春のメインに選んだのは

東京優駿”日本ダービー”

常識破りの差し脚で、牡馬を一蹴します。

2010年代後半の牝馬最強時代は、まさにこの日本ダービーから始まったと言っていいでしょう。

繁殖牝馬になってからは、アイルランドに輸送され、主に海外種牡馬と交配されることになります。

期待されたほどの産駒成績を残すことができず・・・・

顕彰馬にも選ばれたこともあって、その血を残すべく、

欧州歴代最強マイラーである”フランケル”との子供である”タニノフランケル”が種牡馬となりました。

ウオッカの主戦場

main field

ウオッカ自体の距離適性はどこになりますか?

という問いに対して、多くの人は「マイル~中距離」と答えますが、

違います。

マイルか、中距離です。

つまり、その血統からもわかるように、非根幹距離に対して非常に弱い特性がありました。

その安田記念やジャパンカップ。数あるG1の中でも、その距離路線の馬が目指す、最大目標を

達成してきたウオッカですから、非根幹もなんのその、、、、

と言いたいところですが、血統とは不思議なものです。

あのウオッカすら勝てない、それが今日の”府中1800毎日王冠”です。

同期の牡馬の牙が。。。

super honet

ウオッカが毎日王冠に挑戦したのは2回。

昨今のクラブ馬と違い、個人馬主の持つ馬であったことも相まって、

競走成績を見ていると、今の馬とは全く異なる競走馬人生で面白いですがw、、、

挑戦したのは4歳と5歳。なんとその2回とも2着。

まずは4歳の毎日王冠から。

4歳のときのウオッカは、3歳時とは大きく異なる点がありまして、

それが、主戦ジョッキーの変更です。

四位騎手から武騎手に乗り替わりがされます。

当時はやはり武豊は全盛の時代といいですし、3歳の後半を4連敗したことからも、

自然な乗り替わりと言えました。

しかし、相手は魔の1,800。いくら武騎手でも難しい。

なぜ難しいのか?

ウオッカの場合は、春は基本マイル路線をいきます。

同期のダイワスカーレットは主に中距離路線。

したがって、ヴィクトリアマイルや安田記念はウオッカの独壇場と言えました。

しかし、そうやって春にマイルを走ると、秋初戦の毎日王冠では漏れなく距離延長となります。

この距離延長がレースを非常に難しくする要因なんです。

最たる部分はスタート。

マイルなら速い流れになりますから、スタートは素早く出していい。

中距離ならマイルよりは少し遅く出していい。

しかし、この1800mでは、

マイルみたく速く出しても、脚質的に苦手な逃げをうってしまい、スタミナ切れに。

中距離みたく遅く出しても、置いていかれて、最後に届かない。

このときのウオッカはまさにマイルの感覚で臨んでしまい、逃げにでます。

レース映像をご覧になればわかるかと思いますが、スタート直後に悲鳴がwww

そのウオッカのスタミナ切れを、本来ウオッカが使いたかったL3F33.3の鬼の末脚で刺したのが

スーパーホーネットです。

毎日王冠は東京競馬場の開幕週。

つまり芝の状態がよく、鬼脚が発揮されやすい傾向にあります。

ウオッカを虎視眈々と追走し、最後はしっかり交わし切って勝利。

武豊騎手もレース後「勝った馬が強かった」と完敗。

素晴らしいレースと言えました。

遅咲き、努力、才能を超える

company

5歳も秋始動戦は毎日王冠となったウオッカ。

ローテーションは変わらず、安田記念を連覇してからそのままの挑戦となりました。

やはりこのローテーションの難しさは健在で、もう一度ウオッカは逃げてしまいます。

そんなウオッカをこの年追走したのは、同期の牡馬などではなく、

終わったと言われた8歳馬、カンパニーでした。

G1にはなんども挑戦してきたカンパニーでしたが、勝利経験はなく、

実績から見れば、圧倒的にウオッカの方が上の、”ケリがついている相手”。

しかし、前年の毎日王冠同様に、実に鮮やかに、末脚も軽やかに、

ウオッカを差し切って見せたカンパニー。

この勝利を皮切りに、カンパニーは天皇賞秋、マイルCSを連勝することとなります。

今まで、暗く長い道を進んだ分だけ、開けたときは明るい道が待っているもので。

スーパーG2毎日王冠を含めて、G1を2連勝を、計3連勝で競走馬人生を終えます。

素晴らしい競走馬であったことには間違いないですね。

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De:L [Taisei Ozaki]

学生でありながら、知的好奇心(仮)に駆られて様々な分野に学びの裾野を広げています(笑)

 

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中身は学生。しかし平日は為替トレード。週末は競馬を勤しむ若年性おじさん。サッカーが大好きらしい。


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