もうすぐ2022シーズン開幕!愛媛FC2021を振り返っとこう!
お疲れ様です。久々更新のDe:Lです。
もう早くも2月ということで、J1、2はまもなく開幕ということで。。。(J3は3月です)
続々と新体制を発表しているJリーグ各チームでありますが、愛媛FCも同様に新体制を発表。多くの加入選手を迎えました。
「なんで去年やらなかったんだよ!!」とツッコミがきそうですが、
それはおそらくウォーキング部の優勝賞金がチームを助けたと解釈しましょうw
また、リーグが開始されると減るとは思うのですが、新加入の森脇選手。
広報かと思うほどの活躍を既にしております。自身YouTubeチャンネルで、記者会見や練習の様子を映しており、
ファンにはうれしい選手が加入してくれたものです!!!
さて、ところで皆さん、新シーズンへの期待もいいですが、過去を振り返ることは大切です。
昨シーズンのこと、しっかり覚えていますか???????
もしかすると、「今年から愛媛FCを積極的に見始めます!」という方もいらっしゃるやも。。。
ということで、こちらの記事では昨年の愛媛FCのことをいろいろと時系列で振り返っていこうと思います!!!
和泉サッカーと川村の成長
Izumi & Kawamura


2021シーズン、最初の愛媛の話題の中心はなんといっても、
新監督の和泉茂徳監督と昨年から中心選手として活躍していた川村拓夢選手の両名でしょう。
シーズン当初から、

前年までの重たい繋ぎを踏襲した上で、高い位置でのサッカーを展開する
めざす形として、ゲーゲンプレス。高い位置で守備をし、ポゼッションも相手エリアで完結。少ない手数でフィニッシュする。
と言及し、前年まで率いていた川井監督のサッカーとは似て非なるチーム像を描きます。

こちらは和泉監督初陣の2021シーズン初戦の東京ヴェルディ戦の先発です。
前年まで採用されていた3バックとは打って変わり、4バックのオーソドックスな4-4-2で迎えました。
皆さん驚いたのはやはり、川村の位置でしょう。以外にもサイド(両ワイド)で起用されます。
それまでの彼のイメージで言えば、ボランチでの起用が自然かと思われましたが、より攻撃的な位置で起用されました。
シーズン終盤にもなれば、シャドーでも起用されていた川村。彼の攻撃力を開花させたのは、実は和泉監督だったりします。
和泉サッカーの真骨頂が出たのが、第3節の長崎戦。

以前書いたnoteで使った画像を引用しますが、
右サイドのハーフウェーライン付近でボールを奪取し、そのまま少ない手数で、この日右サイド初起用の川村へ。
ダイアゴナルランで侵入すると同時に、近藤と吉田がそれぞれマークを分散。
川村の左足一閃で吉田が詰めたゴール。これは欧州クラス。
これを長崎相手にやってのけたのは本当にあっぱれです。
途中解任され、愛媛FCサポーターの中でも、あまりいい声の聞かない和泉監督ですが、
掲げた目標と、それを達成しようとする過程は、結果こそついてこなかったですが、評価されるべきものでした。
3人が繋いだ愛媛のサッカー
Kawai × Izumi × Saneyoshi

愛媛は第6節を持って、和泉監督を解任。当時コーチだった實好礼忠監督を迎えます。
初戦はホーム岡山戦。ここで驚いたのが實好監督が採用したフォーメーション。

なんと4-1-4-1というアーキテクトと言っても過言じゃない、現代サッカーではあまり見られないシステムを採用します。
このフォーメーションを採用したことで、
- 川村と誰が合う(シナジー)のか問題
- 田中と前田の使い分け
- ワントップと両ワイドのバランス
などと言った様々な話題が生まれました。
この4-1-4-1は川井サッカーと和泉サッカーの両方を体現できる最適なシステムであったと僕は当時考察していました。

攻撃時では、4-1-2-3という形にも見えますが、画像のように両ワイドに綺麗な三角形を作ることができます。
シャドーに入った二人がハーフレーンで躍動するのに最適な三角形です。
5レーン理論に基づいた攻撃を展開しやすい。まさに川井サッカーを体現するの最適です。
守備時は一方でワイドの選手が2列目に完全に吸収され、明確な4-1-4-1になります。
センターレーン付近の選手にポジション変更がないため、
攻撃から守備への切り替えが非常にスムーズです。
さらに、4-4-2と違って、2列目の位置が5mほど高い点が挙げれます。
守備の開始位置が4-4-2よりも高いことは、和泉サッカーの体現には重要なことです。

川井サッカーと和泉サッカーの両方を生かせるシステムを實好監督は与えたわけです。

”大枠は与えるが、局面は選手個人の判断に任せる”
と自主性を重んじるタイプの監督とばかり思っていましたが、もし上記の考察が当たっていれば、實好監督が4141というフォーメーションを採用するだけで、なんと川井サッカーと和泉サッカー両方を体現できる可能性があるというわけです。
したがって、愛媛FCは一刻も早く、二人をコーチなりアドバイザーなりで呼び戻し、3人の監督がつないだ”愛媛”のサッカーを完成させてください。(無理)
時を同じくして、われらがエースの藤本も調子を上げてきたことも重要でした。
今季序盤は10番の呪いに悩み苦しんでいた彼ですが、第7節の松本戦で初ゴールを決めると、完全に覚醒しました。
その後もコンスタントに得点を重ね、今季は二桁得点。25節の北九州戦ではドッピエッタを記録するなど、
大活躍でした。
7節の松本戦で1節以来の先発を記録すると、その後は出場を続けます。
しかし、終盤は怪我が祟り、出場機会が安定しなくなります。これは本当に今季の愛媛にとって大きな痛手でしたね。
得点以上に、単純なトップとしての能力がずば抜けていた今季の藤本は、単なるクリアボールも攻撃の起点にしてしまうほどのキープ力と突破力があったため、
冬の移籍市場での移籍は確実視されていましたが、見事に山形に抜かれてしまいました。。。。
来る!新戦力!
new weapon
今季は途中加入した選手たちにも話題が集まりました!
攻撃陣で言えば、やはり石井快征選手と唐山翔自選手の加入は多方面から注目されたと思います。


二人とも、話題に事欠かない様子でしたが、どちらも得点には苦しんだ様子ですね。
唐山は既にJ3で、石井は既にJ1で活躍した経験がある中、やはりJ2は魔境ですねw
それゆえに、二人のゴールは本当に興奮したのを覚えています。
石井は29節の大宮戦。劇的な逆転ゴールを決めてくれました。試合は引き分けでしたが、
記憶に残る凄まじいゴールでしたね。
一方で唐山はほぼ同じ時期に加入しましたが、一試合石井より多い出場機会があったにもかかわらず、
なんと得点は40節の相模原戦にまで縺れます。
この試合は彼のゴール以外にもいろいろと物議のあった試合でしたね。
愛媛サポにとっての2021シーズンのハイライトだったかもしれません。
二人とも、得点以上に魅せてくれたわけですが、今季でレンタルは終了。
石井は元居たサガン鳥栖に、唐山は水戸に再レンタルされました。
活躍に期待したいところです!!
彼等に関しては解体新書記事を書いています。ご興味ある方はぜひ読んでみてください!
さらには、この二人に言及しないわけにはいかないでしょう!
愛媛の新10番小原基樹選手と、途中加入ながらディフェンスリーダーとしての能力を完全に証明した栗山直樹選手です。


小原は小川選手と同様に特別指定としてチームに加入した東海学園大学の出身の選手です。
当時プチブレイク中だった右WGの榎本大輝選手の弟さんと同い年。聖和学園出身と話題が多かったですね。
ちなみに榎本選手の弟さんの啓吾選手も藤枝MYFCに加入しました。来季は愛媛の対戦相手ですw
小原は瞬く間に自身の真価を発揮しました。
出場した試合からわずか3試合で初得点を記録しました。しかもそのゴールも今季昇格した磐田戦でのもの。
アウェー戦での貴重な引き分け、あわや勝利を引き込むスーパーゴールでありました。
愛媛にきてからは専らシャドーでの起用が中心でした。彼のポジション遍歴も興味深いですよね。
これだけの選手でありながら、彼CB経験者だなんて信じられませんw
もう一人は栗山。夏の移籍で山形から愛媛にやってきたわけですが、
当時愛媛の先発フォーメーションとして3バックが採用されていましたが、その真ん中として完璧に適応して見せました。
彼を貶めるわけではありませんが、よく勘違いされることとして、
栗山本人はCBとしての対人能力や競り合いの能力は、プロレベルで見れば大して長けているわけではありません。
しかし、ディフェンスの基本であるチャレンジ&カバーのカバーの方が恐ろしくうまい。
必ずディフェンスにとって有利な状況、自分が勝てる状況を作り出してしまいます。そのための声やポジショニング、走力も素晴らしい。
小原選手に関しては解体新書記事を書いています。ご興味ある方はどうぞ!
来季は二人ともチームに残ることが確定しています。チームの中心となる二人であることには間違いありません。信じましょう。
サポーターの活躍
amazing supporters!!
愛媛FCを形成するのは選手やスタッフだけではありません。もちろんサポーターもその一部だと私は思っています。
2021シーズンはサポーターの活躍が目立ちました。私もサポーター歴が長いわけではありませんが、目を見張るものだったと確信しています。
まず一つには愛媛FC勉強会が挙げられるでしょう。
決して愛媛FCのみに関わることだけでなく、様々な接点から生まれた多種多様なテーマについて、愛媛FCサポが談義するこちらのオンライン勉強会。
私も一昨年から参加していますが、毎週勉強になることが多く、本当に楽しませていただいております。
今週(2022/2第2週)は愛媛FCのグッズ担当さんが勉強会へ参加なさるそうです。楽しみです!
こちらの勉強会を運営していただいているのが、いずみさん(@ipizumi)です。愛媛サポートクラブを運営なさっています。
ツイッターが発信の主ですので、ぜひとも覗いてみることをお勧めします!
さらにはなんといってもこちらのウォーキング部でしょう!
こちらはサポーターを発端にして始まった企画を、あのアオアシのスピンオフ作品のブラザーフットで愛媛の地元クラブスタッフのモデルとなったであろう愛媛FCスタッフのタムラさんがクラブの企画として叶えてくださったものです。
そもそも、このウォーキング部とは、明治安田生命Jリーグウォーキングアプリという、サポーターのウォーキングによるクラブ間の対戦イベントを実施しているアプリを元にしています。
決められた日に3000歩歩くとスタンプがもらえ、クラブに登録している人の中で何割がこの3000歩を達成しているかで勝負します。
このウォーキング部が発足したことで、クラブから"クエスト"なるものが発表され、それをクリアすると、サポーターは景品が得られました。
最終的には前野選手や山瀬選手、我らがアイドル川村選手など選手、スタッフ、サポーターの垣根を越えて盛り上がり、
見事愛媛FCは前回王者のアルビレックス新潟(Jクラブの中でもサポーター数も多く、熱狂的ファンが多い)を破り、日本一を達成しました!
さらにはこれをサポーターの一つに数えていいものか迷いますが、先ほどタムラさんで話題に出した「アオアシ」。

愛媛FCのホームスタジアム、ニンジニアスタジアムにもアオアシの主人公の青井葦人とヒロインの一条花の特製画がバックスタンドにあります。
この主人公葦人の出身が愛媛県双海町ということで、愛媛FCにも積極的にエールを送っていただいている原作の小林有吾先生には本当に感謝ですw
スピンオフ作品として出ている葦人のお兄さんの物語「ブラザーフット」には愛媛FCがモデルのクラブも登場し、地方クラブのリアルが描かれています。
現在原作は単行本にして26巻まで発行されており(2022/2/10現在)、愛媛県出身でサッカーにおける特別な能力「俯瞰」をもった少年葦人のクラブユース挑戦の物語として、人気を博しています。
2022年の春には、NHKEテレからアニメの公開が既に決定しており、アオアシ人気がさらに加速する期待をしています!
来季へ
Next...
さて、ざっと振り返った2021年の愛媛FC。
皆さんご存知の通り、J2からの降格が決まり、来季はJ3を戦う愛媛。今までの愛媛が崩れ去った一年だったかもしれません。
しかし、常に希望を捨てずに、前を向いて、楽しみ、そして喜びを分かち合うことを諦めないのが、人間が生み出したエンターテインメントという文化です。
勝つこと、そして楽しむことを続けましょう。愛媛FCにはその可能性が存分にあると信じています。
地方クラブとして、まだ課題は山積みであるし、来る衰退の波からは逃れられないでしょう。
だからこそ、我々サポーターのコンテンツ化を初めとしたファンサポーターを含めた愛媛FCとしての構図を描く必要があるでしょう。
SNSでのサポーターの一声がその輪を大きくしていくと思います。”分かち合う”とはそういうことかと。
またサッカーのある日常が帰ってきますね。まずは楽しみましょう。
来季も副音声を初め、私も私にできる発信をしていく所存です。皆さんには皆さんのできる発信があるはず。
分かち合っていきましょう!!!
De:Lさん、いつも勉強会や副音声楽しませていただいております。
さすがのマトメです!
昨シーズンのこと、そーだったー、そういうことかー、といろんな思いで拝見しました。
こうやって振り返りができてとっても有難いです。
いろんなことがつながって今がある。これからがある。ということですね。
この記事読んで益々今シーズンが楽しみです。
2022も愛媛FCともどもよろしくお願いしますm(_ _)m
ありがとうございます!!!
そういっていただけると、さらに頑張れます(^^)
こちらこそ、2022シーズンもよろしくお願い致します!