お疲れ様です。De:Lです。

愛媛FC、現在J2の降格圏争いをする所謂下位クラブ。

そんな愛媛FCで、近年稀にみる英雄譚が始まろうとしています。

現在の愛媛FCを攻守でけん引する、まさにチームの要。

それがこの若武者、川村拓夢です。

彼が今、まさに愛媛FCで伝説となろうとしています。

始まり

departure

1999/8/28に広島で生まれた彼。

広島と言えば、カープかサンフレ。彼はそのままサンフレユースに入ります。

恵まれた体格と視野の広さを武器にMF、中でもボランチに近いようなタイプでした。

今ではモデル顔負けのスタイルに加え、端正なルックス、クールな雰囲気を持つ上、

チームを引っ張る現在の愛媛の中心としての覚悟を持ってくれていることから、

男女問わず、愛媛サポーターなら、同時に彼のサポーターなんて人もたくさんいますよね。

ルックスについては、ユース時代から有名で、いくつか記事があがるほどでした。

U15のときには日本代表に選出されており、フランス遠征に帯同しています。

U18時にはリーグ選抜に選出され、

当時FC東京U18にいた久保建英(現レアルマドリード)との対戦も経験。

着々とキャリアを重ねた川村も2018年に広島でトップチームデビュー。

おそらくルヴァンカップかと思われますが、出場を確認しました。

活躍が期待されるところでしたが、

当時広島に在籍していた長沼洋一(現広島)ととも、愛媛へ期限付き移籍。

先輩の長沼は当時の川井健太監督政権時にレギュラーとして定着。

下川(現松本)、神谷(現柏)、山崎(現山形)、藤本らと愛媛FCの顔として活躍しました。

下川とのWBコンビは自分も大好き(不意に挟まれる私情)

一方の川村はというと、移籍初年度はリーグ戦わずか4試合の出場に留まります。

当時は2ボランチでしたが、

田中と野澤(現甲府)がファーストチョイスでタフな二人でしたから、出場もできず。。。

当時はサッカー選手としての能力値的にも決して優れていたわけではなく、

ユースクラスなら特筆されていた身長も、左足もプロではすぐに通用するものではありませんでした。

しかし、愛媛に来てからの川村は目を見張るほどの急成長を見せます。

野澤が移籍し、ボランチの空いた枠を埋めたのが川村で、

2020年からは出場を重ねます。

得点もキャリアハイの6得点を記録し、チームの中心となります。

思いを背負って

The way of the ace

チームをけん引してきた長沼も広島へ戻り、山崎らの要も失い、守備力も大幅ダウン。

2020年は実質的な降格順位であるリーグワースト2位で終え、特例的に残留した愛媛。

シーズンオフ中も目玉的な移籍はなく、むしろ引き抜かれ、まさに歴代最悪と言っていいかもしれませんでした。

そんな最悪の雰囲気の中、チームの中心として据えられたのが、川村。

広島に戻ることが予想されましたが、チームに残り、長沼が背負っていた8番をつけます。

なんだかこの背番号も我々愛媛FCサポとしては思い出の多い番号ですw

新シーズンポスターでもまさにチームの中心といっていい構図。

戦力ダウン。サポーターと陣営の乖離。金銭面の不安。

これ以上ない最悪の状況の愛媛。

そんな中でこの川村は、圧倒的な活躍を見せます。

こちらは川村の2021の主要スタッツ。(引用元football.lab)

2021シーズンはここまで18試合に出場した川村。

シュート35本で7得点と、中盤の選手としては圧倒的。

今季の得点ランキングを見ても、WMFやFWの選手がほとんどの中

川村は8/23現在9位対につけており、CMFとしてはトップ。

個人としては、藤本とともにチームをけん引する輝きを見せます。

守備でもその貢献度は高く、俊足を生かしたバックプレスで

なんども攻撃の芽を摘んできました。

ただ彼の活躍は彼の能力もさることながら、

強力な飛び道具によって攻撃力が上昇します。

その飛び道具こそ

2021シーズンになってから、もっと言うと監督交代から一気に出場機会を増やした生え抜き。

岩井柊弥選手です。

卓越したオフザボールの動きで、優秀な囮として、

敵のサードレイヤー(バイタルエリア)を広げる職人です。

彼の効果で川村の仕事ができる範囲が増え、

スイートスポットが広がり、シュートの選択肢を取りやすくなっています。

チームは。。。

team…

個人では躍動する川村とは裏腹に、チームはというと、

川村が抜けていた17節から23節には、

三連敗を含む1勝2分4敗と、散々な結果に。

相次ぐ主力の怪我や、池田と前野らの守備での中心選手の離脱。

残存戦力で好戦を見せますが、やはりJ2はそんなに甘くない。

そんな愛媛に一筋の光を当てたのが、

奇しくもオリンピックブレイク。

今年は2020東京オリンピックの関係で、J2にもブレイク期間が。

そのタイミングと夏の移籍も相まって、一気にチームの外郭を埋めます。

新戦力による守備の向上。

ブレイクによる主力組の復帰。

藤本の好調。石井のフィット。

その全てが整いつつある中で迎えた、近順位帯での連戦。

逆襲開始に見えた愛媛ですが。。。

戦う男と涙

tears from…

オリンピックブレイクを挟んで、第24節から。

群馬、北九州、松本、栃木と降格圏で争う下位グループとの連戦が幕を開けます。

それと同時に川村ら主力も概ね復帰。

チームは万全かに見えました。

迎えた群馬戦。

チームはブレイクからの流れそのままに先制。

栗山らの統率で守備も安心かと思われましたが、終盤にセットプレーから失点。

痛い引き分け。

チームに嫌なムードが戻ります。

サポーターからしても勝てる試合。勝たなければいけない試合。

しかし、チームを勝たせることができなかった川村。

続く北九州戦。

この順位帯のチームに2連勝ち無しは本当に今後を難しくする。戦い。

この試合でもチームの意思は勝ち一つ。

その勢いのままにまたも先制。

前節のこともあり、先制しても攻撃の手も緩めず、守備も集中している。

正直僕も、この試合はもらったと思いました。

しかし、集中していた矢先に左サイドの川村&小暮に対して数的不利を作られ、

そのまま崩され、失点。北九州も意地を見せます。

この試合の前半、多くのピンチはこの左から。

後半は高木の投入や、田中のポジション調節によってこれを修正します。

やはり、集中できている。新加入新戦力も躍動している。勝てる。

そう思いました。

チャンスも作れているし、愛媛の時間を多く作れている。

”後半一本でれば、勝てる流れだ。雰囲気だ。”

しかし、その流れを断ち切ってしまったのは、まさかの川村。

やってはいけない位置でのドリブルミスから起点を作られ、失点してしまいます。

確かにこの失点は北九州のエース高橋選手を褒めるべき得点。

ただ、確かに起点となったのは、川村のミス。間違いない。

下を向いていられないのは本人もわかっていることでしょうが、

チームの中心として、8番として、

やってはいけないミス。

このミスがこの試合での彼を狂わせたかもしれません。

藤本が奮闘し、ドッピエッタを魅せますが、

川村はクロスバー直撃を含む決定機3本を外し、

勝ち越しゴールは決めることができませんでした。

石井や忽那も決して悪い内容ではなく、高木も躍動。

チームが奮闘した形でしたが、3点目を取れなかった愛媛。

試合後に責任を感じて涙する川村。

確かにこの試合の彼は、普段からすれば低い評価だったのは間違いありません。

しかし、チームを勝たせる中心として、タクトを振るう者として、

目的達成できなかったことを真に悔やめる。

次は負けまいと今を省みる。そして溢れてしまう涙。

ここ最近の愛媛には見なかった”漢気”を見た気がしました。

ファン、サポーターもこの涙には込み上げるものがあったでしょう。

長沼のおまけとしてやってきたチームで、

下位リーグにきたにも関わらず地位も得られない。

そんな彼がここまでの男へ成長するとは、想像できませんでした。

しかし、本当に彼が漢ならここで終わらない。

美談はここまでではありませんでした。

責任を果たすということ

fulfill our commitment

責任を果たす。

チームの主役として、勝たせるために必要なこと。

それはゴール。点を取る。それがチームを勝たせる絶対条件。

迎えた松本戦。

もちろん勝たなければいけない試合。

もちろん先制したい。

もちろん無失点。

そうは思うも、やはりチーム力では松本が上。

序盤こそ支配するも、前半から決定機を複数作られる流れ。

藤本もうまくボールを収められない。

ここ2戦と違い、重たい雰囲気が漂います。

だが、やはり川村拓夢は漢だった。

75分。藤本、近藤、内田のトライアングルで左を崩し、

藤本がダイアゴナルに侵入。

岩井がニアに囮の動きで3バックの間に侵入。

DFラインが下がったことで、サードレイヤーが拡大。

そこに藤本と平行に走った川村へライスパス。

ロングレンジのミドルシュートを低弾道でゴール隅に押し込んで先制。

鳥肌。

歓喜。

感動。

ここまでできた美談はなかなかないと思います。

まさにエースの風格。

前節の涙の借りを返す一撃。

この一点を守り切った愛媛が粘り勝ち。

愛媛らしい。泥臭い勝利。だけどこれも勝ち点3。

残留へ向けて、貴重なマイルストーンになる一試合でしたね。

これで終わらない

last…

残留へ向け、漢川村の覚醒と大きな足掛かりを得た愛媛。

しかし、まだシーズンは長い。

これで終わりではない。戦い続けていかなくてはいけない。

ぜひ、走り抜いていってほしいところです。

そして、J2史上稀に見る英雄譚をここ愛媛FCで紡いでほしいですね。

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De:L [Taisei Ozaki]

学生でありながら、知的好奇心(仮)に駆られて様々な分野に学びの裾野を広げています(笑)

 

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中身は学生。しかし平日は為替トレード。週末は競馬を勤しむ若年性おじさん。サッカーが大好きらしい。


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